さて、保険会社を選ぶ際に、知っておかなければならないことは、そのトラブルについてです。
日本においても昨今、生命保険会社や損害保険会社の不払い問題がニュースで報じられていますが、ほとんどの企業が関連しているとは言え、あなたもそれに巻き込まれかねないのですから、他人事ではありません。
ただ、不祥事やトラブルを調べる際に一つ注意が必要なのが、問題なのは「トラブルの件数ではなく割合である」ということです。
あまり販売数の多くない保険会社はトラブル件数が少ないのは当然ですし、また、先程のように担当のライフプランナーや営業マンを通しての加入が主である会社の場合、得てしてトラブル件数として上がってこないことも考えられます。
それを踏まえた上で、一つの客観的事実として、以下のことを理解しておくべきでしょう。
2004年に、40億ドルの利益水増し、粉飾決算容疑で、当時会長のグリーンバーグ氏とCFOのハワードスミス氏が告訴され、AIGの格付けもAAAからAA+に格下げされました。これにより、アリコジャパンは最高位の格付けであるAAAをアピールすることができなくなっています。
2005年10月後半、各生命保険会社から相次いで、保険金及び給付金の不当不払いが発表され、同年10月31日、アリコジャパンにおいても32件(内保険金3件)、金額にして7764万円(内保険金7000万円)の不払いがあったことが発表されています。
2007年には、生命保険業界で不当不払い問題が新たに発覚し始めたため、同年2月1日に金融庁が日本の全生命保険会社に対して、2001年〜2005年の5年間における不払いの実態調査を命令しました。アリコジャパンが同年4月13日に発表した調査報告によると、合計で8,516件、金額にして7億3,400万円が新たに不当不払いに該当していたことが判明。尚、この調査結果は調査期日に間に合わせた中途結果であるので、この数値は確定的なものではありません。
2007年10月10日、最大手の代理店である株式会社ニュートン・フィナンシャル・コンサルティングの保有するアリコジャパンの顧客情報100件が元従業員によって不正に持ち出されたことを両者連名で発表しました。持ち出された情報の中には契約者の氏名、住所、電話番号、保険証券番号、クレジットカード番号、一部には健康状態に関する情報が含まれていたと思われます。
2007年10月19日、アリコジャパンの販売する医療保険の新聞広告とパンフレットについて、「上皮内新生物の診断給付金は診断確定後入院したときでないと支払わない」とする支払条件が目立たぬ場所に記載され、かつ文字のサイズが小さかったことなどから景品表示法違反(優良誤認)で公正取引委員会から排除命令を受けています。
同じく2007年11月16日に、金融庁はこの問題を受け、アリコジャパンに対し業務改善命令の行政処分を下しています。それは、その宣伝手法(支払条件などを目立たない形式で広告等に表示する行為)を保険業法違反と認識したための措置であります。

